ソニー生命の子会社の現金資産170億円を不正送金したとされ、逮捕された石井怜容疑者。
ソニー生命の170億円を不正送金し、暗号資産のビットコインされていましたが、ソニー生命に返還される際にはなんと50億の利益を産んでいたというのです。
めちゃめちゃ優秀なトレーダーだったと話題になっています。一体なぜこんなことになったのでしょうか?
- 石井怜の170億不正送金事件の概要
- 収益はソニー生命?石井怜に帰属?
【概要】石井怜の不正送金事件
ソニー生命保険(東京都千代田区)の海外子会社の口座から約170億円を不正送金したとして、警視庁捜査2課は12月1日までに、ソニー生命の社員石井伶容疑者(32)=品川区東五反田=を詐欺容疑で逮捕した。
逮捕容疑は5月中旬ごろ、正規の資金移動を装い、ソニー生命の海外子会社「エスエー・リインシュアランス」(バミューダ諸島)の米国口座から、別の米銀行の口座に約1億5500万米ドル(約170億円)を送金し、だまし取った疑い。
同課によると、石井容疑者は、当時清算手続き中だったエスエー社の社員も兼務していた。送金に当たっては、上司の決裁を得たように偽装し、米国の投資運用会社を経由させるという本来の手続きも省略していた。
引用:時事通信
石井怜被告の顔画像はこちらになります。

2021年の12月に逮捕されたソニー生命の社員・石井怜容疑者。
ソニー生命の海外完全子会社(エスエー社)の口座から170億円を不正送金し、だまし取ったとされています。

ソニー生命保険海外子会社の銀行口座から約170億円の資金を不正に送金したとして、詐欺などの罪に問われた同社元社員、石井伶被告(33)は7日、東京地裁(小林謙介裁判長)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、石井被告が不正送金で得た資金で「悠々自適な生活を送ろうとした」と動機を指摘した。
石井被告は罪状認否で「間違いございません」と起訴内容を認めた。
引用:日本経済新聞
石井被告は6月7日の初公判で「悠々自適な生活を送ろうとした」という犯行動機を認めました。
流石に170億無くなったら、発覚してしまうと思うのですが・・・
それを原子にして利益を出して、お金を戻して、利益で悠々自適になろうとしたのかもしれません。
石井玲|ソニー生命の170億で50億の利益出す!

2021年5月19日にソニー損保子会社の「エステー・リインシュアランス」の米国口座から自分の個人米国口座に170億を送金し、翌5月20日全額ビットコインに交換し、犯罪収益を別口座に隠していたということです。
逮捕時、石井被告は「ビットコインに換えたら凍結されないと思った」などと話していた。
引用:月刊暗号資産オンライン
トレードタイミングが 優秀だったのか、含み益が30億円あったとのことです。
そのビットコインに交換された170億円(1億5,500万ドル)は・・・
ビットコインは日米の捜査協力のもと、米連邦捜査局(FBI)が全額押収しており、現在は米連邦裁判所でソニー生命への返還手続きが進められている。
引用:月刊暗号資産オンライン
FBIに押収されたビットコインはドルに監禁され、連邦裁判所から返金されるのが1億6,100万ドルとなるようです。
連邦政府の回収じには含み益37億円の207億となっており、手数料なども入れ600万ドルまで減少したようです。
一方、石井被告の弁護人は「利益の一部をもらおうとしていたのであり、丸々詐取しようとしていたわけではない」と反論している。
引用:月刊暗号資産オンライン
しかし、ここに為替差益が発生します。
5月20日時点で、1ドル109円台だった円が今や137円まで下落しているのです。
これを単純に換算すると50億円の利益が発生してしまいます。
含み益として発生した30億円を巡っては、石井被告とソニー生命どちらに権利があるか未だ判断が下されていない。一部の弁護士は、「ソニー生命から盗んだ170億円については返還義務があるが、利益の30億円に関しては犯罪者である元社員に帰属する可能性もある」とも指摘しており、引き続き裁判の行方が注視される。
引用:月刊暗号資産オンライン
ソニー損保から盗んだ170億円は返済義務があるが、利益は元社員に帰属する可能性が報じられたり、利益分は国庫に入れるべきと報じられたり、法律の解釈でどうなるのか不明でした。
つまり、ソニー損保が受け取る額は170億円(1億5,500万ドル)なのか、含み益も入れた額なのかということです。
ソニー生命保険のプレスリリース(7/20)

ソニー生命保険は7月20日、元社員によるおよそ170億円の不正送金があった事件について、222億円(21日時点の為替レート)の返還判決が出たことを明らかにした。
引用:スマートFLASH
7月20日にソニー生命からプレスリリースがあり、米カリフォルニア州南部連邦裁判所の判決により、1億6,100万ドル変換されることが決まったと明らかにしました。
さらに当該資産が変換されたら、犯罪防止、犯罪被害者救済、人道支援に
寄付を行うことを検討するとのことです。
期せずして儲けちゃったという意識があるのでしょうね。
世間の声


円からビットコインにしてドル決済、その後円転にしたならば、この一年間の急激な円安にも助けられた。 仮想通貨はFRBの利上げと共に軟調です。 決して緻密な投資の才能ありきでなく、単に運が良かっただけ。 運も実力のうちとも言うが、こればかりは人知の得ない部分で、犯人もソニーも運が全てだったこの結果は神に感謝しないといけないでしょう。 犯人の他人の金170億を仮想通貨にオール・インできる命知らずな胆力は認めるよ。



この話の税金が気になる。犯罪で得た利益に税金がかかるのか、横領と投資は別なのか、海外を舞台にするとどうなるのか興味が尽きない。基本犯人の話だがソニーも特別利益などになるのか。解説記事が出たら見たいです



この男に対し、不当利得返還請求ができるのはそうだとして、ソニー生命にそれを受け取る権利があるのだろうか。横領された元の金額さえ戻ればいいようにも思うが。



いいタイミングで横領して捕まったのね。 タイミングが違っていれば目も当てられない大損。 それにしても₿の売買益は株とは違って、 雑所得で40%だか税金もっていかれるので、 それを加味したソニーの利益なのかが、気になる。